ジムニッ記
ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)にキーレスエントリーを取り付けたので、その工程をまとめて紹介していきます。

キーレスエントリーの取り付けは一見難しそうに見えますが、この記事を読んでいただければ車DIY初心者の方でもジムニーに取り付けることができるかと思います。
1つ1つ丁寧に解説していくので、ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

昔はキーレスエントリーのキット自体が1〜2万円、工賃に1〜2万円程度取られていましたが、現在ではキットは3,000〜4000円で手に入るので自分で取り付ければ格安で設置することができます٩( ᐛ )و
目次
キーレスエントリーの取り付けに必要な物品や工具
今回ジムニーにキーレスエントリーを取り付けるために使用した物品や工具をまとめておきます。
キーレスエントリー
キーレスエントリーのキットは3,000〜4,000円程度のものでも十分に使えます。
20年程前に今回取り付けたキットとほぼ同じものを購入しましたが、その頃はキットだけで12,000円程しました…


以前購入したものも10年程度壊れることはなかったので耐久性はあるかと思います。もし壊れたとしてもアクチュエーター(ドアを開閉するために上下する機械)が1つ余分に入ってるので安心ですd(゚∀゚)

開閉音を出したい人はホーンもついてるのでお買い得ですd(゚∀゚)
グロメット、コルゲートチューブ
ドアの方から室内へ配線を通す際に綺麗に配線を隠すためには車体(鉄板)に穴を開けることになります。
その際、穴を開けた部分や露出した配線を保護するためにグロメットやコルゲートチューブを使います。




グロメットやコルゲートチューブを被せた方が見た目も良くなるし錆防止にもなるのでおすすめですd(゚∀゚)
配線ガイド
運転席からエンジンルーム内へ配線を通す際には必須のアイテムになります。


今回の作業には細かい箇所に配線を通す機会がたくさんあるので、1つ持っておくと便利ですd(゚∀゚)
ギボシ端子
配線を短くしたり延長したりする際に2つ配線を繋ぎ合わせるために使用します。


配線の不要な部分はカットしてスッキリさせた方が取り回しも見た目もよくなります( ´ ▽ ` )♪
その他
必ず必要というわけではありませんが、今回の作業で使ったものやあった方が便利なものをまとてめておきます。
ワイヤーストリッパーはラジオペンチで代用できるので必ず必要ではないですが1つ持っておくと便利です。


1つ持っておけば配線コードの皮剥きやギボシ端子圧着などの作業スピードと仕上がりが劇的によくなりますd(゚∀゚)
電源のアース(マイナス)を確保する際に他のアースとまとめて車体に固定したり、スクリュー固定できるので便利です。


Amazondでいろんなサイズがセットになったものを購入した方が便利で安いです⬇︎⬇︎
他の配線から分岐して電気を取る場合にあると便利です。


配線をまとめて固定する際に手軽で便利です。

配線やギボシ端子を保護したりまとめたりする際に便利です。
コルゲートチューブを使う際は外側に巻くことで水の侵入やズレを防止できます。


車体にドリルで穴を開ける際に、穴以外に部分に傷をつけないように保護するために貼って使いました。

キーレスの取り付け方法
実際にキーレスを取り付けるまでの工程をまとめて紹介して行きます。

まずは配線処理から順を追って解説していきます٩( ᐛ )و
配線の確認
説明書や配線はパッとみると意味がわからず「本当に取り付けられるのか…」と不安になりますが大丈夫です!!
1つ1つ丁寧に解説していきます。


配線を広げたら広めのカプラー(白)があるので、黒いボックス(コントロールユニット)にカチッと接続します。

次にアクチュエーターが合計4つあるので、1つだけ配線が4本(緑・青・黄土・白)ついているものがあるか確認します。


配線が4本のアクチュエーターは運転席側に装着するものになりますd( ̄  ̄)
アクチュエーターの配線(青・緑)をそれぞれ繋ぎます。運転席側のアクチュエーターの白は白へ、黄土色の配線は茶色へ繋いでください。


ジムニーは3ドア車なので①運転席 ②助手席 ③バッグドア(リアゲート)の3つしかアクチュエーターは使用しません。余った1つは壊れた時の予備として取っておきます。
配線のイメージは以下のような感じです。
アクチュエーターを1つ使わないので、配線側も青と緑の配線のセットが1つ余るはずです。


アクチュエーター配線(青・緑)で一番遠い配線をリアゲート用にするので、一番短いところを運転席側とすると2番目か3番目に長い部分を助手席用にするといいです。私の場合は2つ目に長い配線を助手席用、3つ目に長い配線を余り(使わない)にしましたd(゚∀゚)
解説したようにとりあえず白いカプラー(黒の機械【コントロールユニット】)とアクチュエーター(3つ)の配線を一通り繋いだら、バッテリーにプラス(赤)とマイナス(黒)を当ててからリモコンキーでON/OFF=アクチュエーターが上下に動くか確認してください。


リモコンキーの開閉ボタンをそれぞれ押すとアクチュエーターがガチャ!!ガチャ!!といって上下に動きます。もし動かない場合は配線の接続ミスかアクチュエーターが故障している可能性があります。
ちなみにリモコンキーの青い部分は保護フィルムなので剥がせますd( ̄  ̄;)
フロントサイドのアクチュエーター取り付け
アクチュエーターの取り付け方法は運転席側も助手席側も反転するだけでほぼ同じです。
まずはドアのインナーカバーを外します。
基本的にはドアノブやハンドル、ドアストッパー部分のネジを外して引っ張れば外れるかと思います。


私のジムニーはアウトクラスカーズのレザー調内張りをつけてます。ルーフカバーやシートカバーと揃えるとめちゃんこかっこいいですd(゚∀゚)
一から説明するとわかりにくいので先に使用するパーツとアクチュエーター取り付け後の画像はこんな感じです⬇︎⬇︎


まずはドアの内側にアクチュエーターを取り付ける場所を決めて、ステーを曲げながら固定する位置を決めます。
ひっかけ棒は後で曲げたり切ったりして調整ができるので、窓ガラスの開閉に引っかからない場所でしっかりとアクチュエーターを固定できる部位を探してください。


窓の開閉時にアクチュエーターと干渉すると窓が開かなくなってしまうので注意ですd( ̄  ̄)
位置を決めたらステーを固定する箇所、またはアクチュエーターを固定するネジ穴(2箇所)のいずれかでドア(鉄板)にかぶる部分にドリルで穴を開けてから、付属のスクリューでしっかりと固定します。


元々空いている穴が固定に使えれば、ドリルで開ける穴は1箇所でよかったりもします。
ちなみにアクチュエーターを固定する前に必ず引っ掛け棒と固定具はつけた状態で固定してください。アクチュエーターを固定した後で付けようとしてもスペースがないためつけられなくなってしまいますd( ̄  ̄;)
元々ドアロックする際に上下に動くロック用の上下ピンとアクチュエーターに引っ掛けた棒に通した固定具でガッチリ固定します。
これでアクチュエーターが上下に動けば、ドアロック用の上下ピンも上下に連動して動くようになります。


ドアロックの上下ピンと引っ掛け棒の固定具の部分が平行に上下するのであれば、引っ掛けピンを曲げたりカットして大丈夫ですd( ̄  ̄)
手動でドアロックを動かしたり窓の開閉が問題ないか確認後に、一度配線をバッテリーに繋いでリモコンキーで動作に問題ないかチェックしてみてください。



助手席側も同じ手順なのでアクチュエーターを取り付けてみてくださいd( ̄  ̄)
フロントサイドの配線取り回し
まずは適当に黒いボックス(コントロールユニット)を付属の粘着テープで見えない場所(運転席のダッシュボード裏など)に貼り付けて固定します。

運転席側はドア内に4本の配線(青・緑・黄土・白)を回す必要があります。
配線を通すにはまずドアストッパーを外して足元にあるインナーパネル(スピーカーパネル)を外してください。



最終的にはこのインナーパネル(スピーカーパネル)の内側に配線を通して隠しますd( ̄  ̄)
運転席側は元々ドアスイッチ(ドア連動スイッチ)が付いていて、ドアを開いた時に自動でルームランプが着くようになっています。
このドアスイッチはもう壊れていて普段使っていなかったので、運転席側はこのドアスイッチの穴を使って配線を通すことにしました。


助手席側にはドアスイッチはないので、穴を開ける必要がありますd( ̄  ̄;)
内側から通す穴はないのでスピーカーの斜め上の辺りに1箇所だけ配線が4本以上通るくらいの穴を開けます。


ギボシ端子で膨らんだ部分や配線保護と錆防止にグロメットもつけるので穴はかなり大きめに開けておいた方が無難ですd( ̄  ̄)
ドア側にも配線通し用の穴を1箇所開けて配線を通します。この穴を開ける前にドアの開閉の障害にならないか チェックしながら慎重に位置決めをしてください。
穴を開けて配線を通したらコルゲートチューブを巻いてビニールテープで保護します。


グロメットも錆防止に必ず付けておいた方がいいですd( ̄  ̄)
あとはアクチュエーターに配線を接続して、窓の開け閉めに邪魔にならない場所に配線を這わせて固定すればOKです。
助手席側も要領は同じで配線が2本なので運転席側よりは簡単です。

最後にスピーカーパネル裏に配線を隠して固定すれば完了です。

リアゲートのアクチュエーター取り付け
まずはリアゲートのカバーを外します。私は普段から外してます。

次に鉄板のカバー2枚のスクリューを外して取り外します。

このスペースからアクチュエーターを挿入し固定しなければいけません。中々大変な作業になります。

アクチュエーターの固定方法はフロントドアと同じなので詳細は省きますが、作業スペースが狭いのでめちゃくちゃ大変…
スクリューの固定も感覚で位置調整しないといけないので、おおよその箇所で穴を開けアクチュエーターを固定できたら、引っ掛け棒を曲げたり切ったりして調整する感じです。


リアゲートの開閉はフロントドアと逆の仕組みになるので、配線(青・緑)をそれぞれ逆に接続する必要があります。
アクチュエーターを取り付けたら一度配線を接続して動作確認をしてください。



フロントドアが『押す ▶︎ ロック』なのに対して、リアゲートは『引く ▶︎ ロック』みたいに逆動作の仕組みになっていますd( ̄  ̄)
リアゲートの配線取り回し
運転席側からリアゲートの方へ配線を這わせていくので、まずは運転席側のドアモールを外してマット下へ配線を隠しながら這わせていきます。
ドアモールはドアストッパーを外した根本に取り外せるカット部分が固定されているので、ドアストッパーを外してから下側だけ引っ張って外していってください。


運転席側の後部座席が邪魔になるので面倒ですが取り外します。
ボルト(14mm)で2本で固定されています。


取り外さなくても作業できますが外した方が絶対早いですd( ̄  ̄;)
後部座席を外したらタイヤハウス部分のインナーパネルを外します。
端の部分を強く引っ張るとパチンッと外れます。


他のインナーパネルと重なってる部分は重なってる上側のインナーパネルを先に外してから、下側のパネルを外していってくださいd( ̄  ̄)
3番目に長いアクチュエーターの配線コード部分は使わないので、分岐している部分をカットとしてからビニールテープで保護しました。
いらない部分はかさばらないようにカットしておいた方が配線の取り回しも綺麗です。

マットの下かタイヤハウスの上でもいいので配線を添わせて配置していきます。
私の場合はタイヤハウスにオーディオ配線を這わせていたので、マット下にしました。


ビニールテープなどで配線を車体に固定してもいいですが、配線がベタベタなるので私は固定しませんでした(ー ー;)
ガソリンの給油口裏から穴を開けて配線をドアの方へ通したいので、給油口の裏にあるカバーを外します。
スクリューで3箇所くらい固定してあるので、ドライバーで簡単に外すことができます。

私の車はリアゲートに丸型テールランプを付けているので、その配線が車外からリアゲートのドアに通してあります。
その配線モールを一部カットして、給油口裏の方から穴を開けて通した配線を合流させます。

穴を開ける部分を簡単にマスキングテープで保護してからドリルで穴を開けました。
穴を開けた箇所にはグロメットを付けてから配線を通しました。

車外に露出する配線にはコルゲートチューブを被せて防水対策にビニールテープを巻いて保護しました。

あとはドア内を這わせて、アクチュエーターに配線(青・緑)をそれぞれ逆に接続して完了です。

電源(+とー【アース】)の確保
電源の+は常時電源から取る必要があります。分岐させて取ってもいいですが、今回はバッテリーから直で繋ぎます。
運転席下からダッシュボード裏を通してエンジンルームへ配線ガイドを使って配線(赤【+】)を送ります。

バッテリーのプラス側に丸型端子を使って接続しました。

配線は他の配線に添わせて一緒に固定しました。

配線黒(マイナス【アース】)は車体に直付けできればいいので、丸型端子で車体に固定しました。
これで問題なく動作します。

ウィンカー点滅
2つに分岐したピンクの配線をウィンカー配線に左右それぞれにエレクトロタップなどを使って接続すれば、キーレスのドア開閉時にウィンカーが点滅するようになります。


閉まった開いたが目視で確認しやすくなるので繋いでおくと便利ですd(゚∀゚)
接続はハザードスイッチの裏の配線にアクセスするのが一番簡単かと思います。
シンプルに左右のウィンカー配線にそれぞれ噛ませて接続しても大丈夫です。


配線を繋ぎ配線処理やメーターパネルを戻した後で接続部分の写真を撮ってないことに気づきました… またパネルを開く機会があれば撮影してアップしますm( )m
ホーンの取り付け
ホーンはエンジンルーム内に設置してから、分岐してない方のピンクの配線をエンジンルーム内へ引っ張ってホーン側の赤線と接続します。
配線黒(マイナス【アース】)は丸型端子がついているので、どこかエンジンルーム内の車体に直接固定してくだい。配線がかなり短いので延長する必要があります…




私は開閉のキュルキュル音がかなりうるさいのでホーンは接続していません。夜中に鳴るとかなりの近所迷惑です…(ー ー;) 接続しなくても開閉動作に何も問題ありません。
最後に
今回のキーレスエントリー取り付けは最初はかなり敷居が高く感じでいましたが、やってみると意外と簡単でした。
一番困ったのはリアゲートにアクチュエーターを固定する際の作業スペースの狭さ… ここが鬼門です(ー ー;)
もしリアゲートの取り付けが厳しいのであればフロント側だけでもキーレスになればグッと便利になるので、ぜひ挑戦してみてください。


キーレスエントリーキットが4,000円くらいで手に入るのでトライする価値ありです٩( ᐛ )و
他にも旧型ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)に使えるカスタムやメンテナンス関連の記事を書いてます。
興味のある方はぜひ読んでいただけると幸いです⬇︎⬇︎
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*ジムニーのプチカスタムをまとめた記事はこちら⬇︎⬇︎
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました♪( ´θ`)ノ