ジムニッ記 35
ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)のエンジンオイル、オイルエレメントの交換したので、その工程を紹介していきます。
エンジンオイル交換は整備士に言わせると難易度の高い作業らしいですが…ジムニーは車高が高い車なので、他の車に比べると交換はしやすいですd( ̄  ̄)
エンジンオイル交換のやり方だけでなく
旧型から新型(JB64,JB74)まで適合するオイル、エレメント、ドレンプラグサイズまでわかりやすく表にまとめてます。
興味のある方はぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです。
目次
エンジンオイル交換の必要物品
まずはエンジンオイルの交換に必要な物品を紹介しておきます。
- エンジンオイル
- オイルエレメント(交換時)
- オイルジョッキ、サイフォンポンプ
- オイルパック
- ドレンプラグ、パッキン
ジムニーに適したエンジンオイルの選択(型式別適合表あり)
ジムニーは年式、型式によって、適したエンジンオイルや必要量が違ってきます。
エンジンオイルの交換時期や必要量、オイルの粘度(SAE)を型式別にまとめてみました⬇︎⬇︎
型式 | 交換時期 | 必要量 | 粘度 |
---|---|---|---|
JA71 | 5,000km or 半年 | 2.5L | 5W-30 |
JA11 | 5,000km or 半年 | 2.7L | 5W-30 |
JA12 | 5,000km or 半年 | 2.7L | 5W-30 |
JA22 | 5,000km or 半年 | 2.8L | 5W-30 |
JB23 | 5,000km or 半年 | 2.8L | 5W-30 |
JB64 | 5,000km or 半年 | 2.6L | 5W-30 |
シエラ⬇︎⬇︎ | |||
JB31 | 15,000km or 1年 | 3.6L | 0W-16、0W-20、5W-30 |
JB32 | 15,000km or 1年 | 3.6L | 0W-16、0W-20、5W-30 |
JB33 | 15,000km or 1年 | 3.6L | 0W-16、0W-20、5W-30 |
JB43 | 15,000km or 1年 | 3.8L | 0W-16、0W-20、5W-30 |
JB74 | 15,000km or 1年 | 3.6L | 0W-16、0W-20、5W-30 |
ターボエンジンは熱が凄いので、オイルの劣化も早いみたいですd( ̄  ̄)
ガソリンスタンドや車屋にオイル交換を頼むと4,000~6,000円程かかりますが
自分で交換すれば3,000~4,000円くらいに抑えることができます。
自分で交換してもそこまで安くならないんですね(゚∀゚;)
そうなんだよね…作業時間、場所、オイルやその他必要品を揃えるとなると最初は結構な手間だから
ガソリンスタンドや車屋で交換してもらった方がいいのかもしれないね…
ただ、小まめに入れ替える人は最初に道具を揃えてしまえば、ランニングコストは安くなるよd(゚∀゚)
愛車はかなり古い車なので、安くてもまずまず品質のいいオイルを頻繁に交換するようにしてます。
価格の高い高品質なオイルを1年に2回入れ替えるより、まずまずのオイルを1年の4回入れ替えた方がいいだろうっていう考えです。
そこで私が愛用してるおすすめのエンジンオイルが
ワケあり商品でお馴染み『サクラ(SAKURA) のエンジンオイル』になります。
ワケありと言っても品質に問題があるわけではなくて、製品ラベルがないなど、余分なコストを徹底的に削いて価格を下げている製品になります。
もう3年ほど使ってますが10万キロ越えのエンジンで一度もトラブルがあったり不調を感じたことはありませんd(゚∀゚)
安価なのにAPI規格は『SP』の100%化学合成油になります。
このスペックで20L缶(5~6回交換できる量)が12,162円
1回のコストは2,000~2,500円程度に抑えることができます。
評価もめちゃくちゃ高いですね(゚∀゚)
日本製、安い、SP、100%化学合成油…悪いところ1つもないもんね^ ^
置き場に困らないならペール缶(20L)がオススメだよ〜♪( ´θ`)ノ
ジムニーにピッタリ(5W-30)なサクラオイル(20L)はこちら⬇︎⬇︎
ペール缶(20L)に比べて少しランニングコストはかかりますが、1回分量(4L)での販売もされてます。
サクラオイルはラインナップもたくさんあるので、選択肢も多いです。
ジムニーにピッタリ(5W-30)なサクラオイル(4L)はこちら⬇︎⬇︎
オイルエレメント(同時交換する場合)
オイルエレメントはエンジンオイルの中に発生した不純物(スラッジ)を除去してくれるオイルフィルターになります。
エンジンオイル交換に2回につき、オイルエレメントを1回交換することが望ましいとされています。
オイルエレメントは安物になれば1,000円前後で購入することができますd(゚∀゚)
オイルエレメントを交換する際は、交換するエンジンオイルの量を0.2Lほど多めに追加する必要があります。
ジムニーに使えるオイルエレメントの適合品はたくさんの種類があるので
自身のジムニーに適合するかどうかを確認してから購入してください。
複数まとめて買った方がお得ですd(゚∀゚)
今回は油圧・油温センサーを取り付けるのでオイルアタッチメント用の『低背フィルター』を購入しました。
【オイルエレメントの純正品番、製造番号など】
型式 | 純正品番 | 製造番号 | フィルター番号 | オイル必要量 オイル+エレメント交換時 |
---|---|---|---|---|
JA71 | A-328 | 2.9L | ||
JA11 | 16510-81703 | A-328 | 2.9L | |
JA12 | 16510-81703 | A-328 | 2.9L | |
JA22 | 16510-81703 | A-328 | 3.0L | |
JB23 | 16510-81403 | OILF10 | A-328 | 3.0L |
JB64 | 16510-84M00 | OILF12 | SO-1 | 2.8L |
シエラ⬇︎⬇︎ | ||||
JB31 | 16510-61A01 | 設定なし | 3.8L | |
JB32 | 16510-61A01 | 設定なし | 3.8L | |
JB33 | 16510-61A20 | OILF27 | 設定なし | 3.8L |
JB43 | 16510-61A30 | OILF27 | SO-1 | 4.0L |
JB74 | 16510-81404 | OILF10 | A-328 | 3.8L |
オイルエレメントを交換するには専用のカップレンチが必要になります。
ジムニーはどのモデルも共有して63~64mmサイズ(AVSA-063/-064)のカップレンチみたいですね⬇︎⬇︎
型式 | エンジン型式 | カップレンチサイズ |
---|---|---|
JA11 | F6A(T) | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JA12 | F6A(T) | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JA22 | K6A(T) | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JB23 | K6A(T) | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JB64 | R06A(T) | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
シエラ⬇︎⬇︎ | ||
JB31 | G13B | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JB32 | G13B | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JB33 | G13B | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JB43 | M13A | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
JB74 | K15B | 63~64mm(AVSA-063/-064) |
カップレンチはサイズ固定のレンチと調整式のレンチがありますが
調整式はかなり扱いにくいらしいので、通常のカップレンチがオススメです。
私も普通のカップレンチを使ってます。
Amazonで購入できる安いカップレンチでも十分使えますd( ̄  ̄)
オイルジョッキ、サイフォンポンプ
オイルを注ぐためのオイルジョッキが必要になります。
蓋付きでノズルが長いものがオススメですが思ったより安くはないので
私は500円くらいの安いものにしました…(ー ー;)
エンジンオイルが4L缶であればジョッキを買わなくても
ベラを使ったり、ペットボトルでじょうごを作ってそのまま注いでいいかと思います。
ペットボトルを使う場合は水気厳禁なので、水分をよく拭き取って使ってくださいd( ̄  ̄)
ペール缶(20L)を使う場合には満タンのペール缶を傾けて注ぐのは辛いので
ペール缶からジョッキに注ぐためのポンプがあったほうが便利です。
電動のポンプもありますが、300円くらいの手動で十分だと思います( ´ ▽ ` )
オイルパック
エンジンオイルを下水に流したり、容器に入れて捨てることは不法投棄になり刑罰が科せられる場合があります。
基本的にはオイルを購入した店舗やガソリンスタンド、ホームセンターに相談して引き取ってもらうのがベストですが、各自治体によってはオイル吸着剤であれば家庭ゴミとして回収してくれる地域もたくさんあるので調べてみてください。
廃棄可能な地域ではオイルパックを使って一般ゴミとして廃棄する方法が一番簡単です。
オイルパックは3パックセットになった『エーモンのポイパック』を購入すると便利でお得ですd(゚∀゚)
オイルパック単品はこちら⬇︎⬇︎
3〜5パックセットはこちら⬇︎⬇︎ Amazonの3パックセットが一番安いです。
ドレンプラグ、ドレンパッキン
オイル交換時に今まで一度もドレンプラグを交換したことがない方はドレンプラグを交換した方がいいです。
ドレンパッキンはオイルが漏れないように毎回交換することをおすすめします。
【ドレンプラグ適合一覧】
型式 | 純正品番 | ボルトサイズ | ヘッド | ボルト長さ | ピッチ | 締め付けトルク |
---|---|---|---|---|---|---|
SJ71 | 09247-14027 | M14 | 17mm | 11.5mm | 1.5 | 49N・m |
JA11 | 09247-14027 | M14 | 17mm | 11.5mm | 1.5 | 49N・m |
JA12 | 09247-14027 | M14 | 17mm | 11.5mm | 1.5 | 49N・m |
JB23 | 09247-14027 | M14 | 17mm | 11.5mm | 1.5 | 49N・m |
JB64 | 11518-63J10 | M14 | 14mm | 11.5mm | 1.5 | 35N・m |
シエラ⬇︎⬇︎ | ||||||
JB31,32,33 | 09247-14027 | M14 | 17mm | 11.5mm | 1.5 | 49N・m |
JB43 | 09247-14027 | M14 | 17mm | 11.5mm | 1.5 | 49N・m |
JB74 | 11518-63J10 | M14 | 14mm | 11.5mm | 1.5 | 35N•m |
新型ジムニー(JB64,74)のドレンプラグはヘッドのサイズが少し小さい(14mm)ので
使用するレンチやソケットのサイズと締め付けトルクが異なるので注意ですd( ̄  ̄)
価格は純正の方が安いですが送料込みだと社外品とほぼ変わらず500円くらいになります。
私は社外品のドレンパッキン(ガスケット)付きをAmazonで購入しました。
毎回ドレンプラグを交換する必要はないので、とりあえず2〜3年後に交換します( ´ ▽ ` )
旧型ジムニー(新型以外)のドレンプラグはこちら⬇︎⬇︎
新型ジムニー(JB64/74)のドレンプラグはこちら⬇︎⬇︎ Amzonのプライム会員なら送料込み200円くらいで買えます。
【ドレンパッキン適合一覧】
型式 | 純正品番 | 外径 | 内径 | 厚さ |
---|---|---|---|---|
旧型ジムニー(JA11,22,JB23…) | 09168-14015 | 20mm | 14mm | 1.5mm |
新型ジムニー(JB64,74) | 09618-14012 | 20mm | 14mm | 1.5mm |
ドレンプラグのボルトサイズは新型でも旧型でもどちらもM14サイズなので、パッキン(ガスケット)のサイズは変わりませんd(゚∀゚)
ドレンパッキン(ガスケット)は毎回オイル交換の度に交換した方がいいので
とりあえず10枚セットを買いました。
銅とアルミの違いは銅は強度が高いので締め付けトルクが高いとき、アルミは締め付けトルクが弱い時に使用するようです。新型、旧型、どちらもそこまでトルクは高すぎず変わらないので、銅+メッキを購入しましたd( ̄  ̄)
旧型ジムニー(新型以外)のおすすめドレンパッキンはこちら⬇︎⬇︎
新型ジムニー(JB64/74)のおすすめドレンパッキンはこちら⬇︎⬇︎
エンジンオイル・エレメント交換
エンジンオイルとエレメント交換で行った工程を紹介していきます。
まずはエンジンオイルのキャップが開くかどうか確認します。
確認するだけでまだ蓋は取らずに閉めておいてください。
オイルキャップが外れずに苦戦することがあるので、最初に確認しておきます。
まだ蓋を閉めておくのは、ドレンプラグを外したときに空気が入って一気にオイルが流れ出ないようにですd(゚∀゚)
排出するオイルを受けるための容器、もしくはオイルパックをオイルパン下に配置します。
ドレンプラグを旧型ジムニーは17mm、新型ジムニーは14mmのレンチorソケットレンチで開きます。
ドレンボルトを外してオイルが流れてきたら、上に回ってエンジンオイルのキャップを外します。
ドレンボルトを交換しない場合は鉄粉がついているのでしっかりと拭き取ってください。
オイルが流れ出てしまったらエレメント交換する場合はエレメントを64mmカップレンチを使って外します。
エレメント部分に残ったオイルが流れ出てくるので注意です。
新しいオイルエレメントを取り付けて締めます。
オイルエレメントは手で回るところまで締めた後に、カップレンチを使って4分の3程度回転させるくらいがいいみたいですd( ̄  ̄)
今回は油圧・油温センサー取り付けのため、オイルアタッチメント(オイルブロック、サンドイッチブロック)を取り付けました。
ドレンプラグは最後に規定トルクで締めていくので、ここではある程度締めておきます。
ここでドレンプラグを締め上げないのは、後でエンジンオイルを入れすぎてしまった場合にすぐに抜けるようにですd( ̄  ̄)
新しいエンジンオイルを上から注いでいきます。
エンジンオイルを必要量入れ終わったら、レベルゲージを見て確認します。
Fullに近くなるまでオイルを入れて ▶︎ ゲージを確認して…を繰り返します。
L(Low)とF(Full)の間にオイルが付いていればOKです( ´ ▽ ` )
ゲージのFull近くまできたら充填完了なので、エンジンオイルのキャップをしっかり締めてから、ドレンプラグを規定トルク(旧型 ▶︎ 49N・m、新型 ▶︎ 35N•m)締め上げます。
ドレンボルトは磁力の強いオイルドレンに交換することをおすすめします。
磁力の強いボルトに交換すれば、エンジンオイルに紛れた鉄粉を吸着して機関内の傷付きを低減してくれます。
トラスト(TRUST)のネオジムマグドレンボルトは、比較的安価で永久磁石の中で最も強力なネオジム磁石を採用してるのでおすすめです。
ボルトサイズはM14のピッチ1.5なので、どのジムニーにも問題なく装着できますd(゚∀゚)
*『ネオジムマグドレンボルト』を紹介した記事はこちら⬇︎⬇︎
最後にエンジンをかけて5分ほどオイルを循環させたら完了です。
ポイパックは付属の結束バンドで閉じて破棄してください。
最後に
エンジンオイルを自身で交換するとなると道具を揃えたり手技を調べたり覚えたり…最初は大変かもしれません。
ディーラーやガソリンスタンドにいって交換してもらった方が正直楽ですよね。
ただ、旧型、特にJA系以前の車種は、エンジン関連のパーツの価格も随分と高騰してきて、長く乗っていくためにはかなりこまめなメンテナンスが必要になるかと思います。
エンジンオイル交換は一度道具を揃えてしまえば、オイルの状態を確認しながらすぐにさっと交換できるようになりますし、交換を依頼する場合と比べてランニングコストも安くなります。
たまには高品質なエンジンオイルや添加剤を入れたりしてあげてもいいですよね。
自分の手で交換することで、より一層愛着が湧きます。
他にも旧型ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)に使える車DIY記事を書いてます。
興味のある方はぜひ読んでいただけると幸いです⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)の全塗装(自家塗装)編はこちら⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)のウッド調パネル製作編はこちら⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)のサビサビワイパーリンク交換編はこちら⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA12,JA22,JB32)の『ELメーターパネル』+『ELエアコンパネル』取り付け編はこちら⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)のハザードスイッチ増設編はこちら⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)のヘッドライトとライトリム交換編はこちら⬇︎⬇︎
*ジムニー(JA11,JA12,JA22,JB32)のサイドウィンカー交換編はこちら⬇︎⬇︎
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました♪( ´θ`)ノ